9月, 2014

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Posted by: | Posted on: 9月 4, 2014

2014年管理栄養士ヨーロッパ研修 2014.4.1

 ドイツでは、ミュンヘン市立大学付属病院、ダイエットセンター、老人ホームを訪問し、栄養士の方や調理に関わる方からお話しを伺うことができました。
昔は病院内で全て調理しそのまま配膳するスタイルが主流でしたが、最近は日本と同様、合理化するために食事の外注が増えているそうです。それでも現時点では3分の2は院内調理で3分の1が外注です。それを全て外注にできるよう改善に努めているところです。院内調理、外注、それぞれ利点とマイナス面を持ち合わせていますが、将来的には全て外注できるように勧めているそうです。

 今回訪問した老人ホームはミュンヘン市が運営している施設で、なかなか訪問をさせてもらえることが少ないそうです。シャームコストという泡食が非常に注目を浴びており、我々も実際に試食させて頂くことができました。
シャームコストとは、新しいあわ食で、食材をミキサーにかけ、あたため、薬を3種いれ、液体状にしたものです。嚥下障害など「飲み込む」事ができない老人の方の為の食事です、のどを通る際に全く障害がなく、画期的な食事だそうです。肉やパンなど、一般の方に出す食事をなんでも泡状にし、同じ栄養素を摂取することができます。味等にもこだわり、どんな人にも食べることに喜びを持ち、興味を持ってもらいたいという考えた方は大変勉強になりました。

 各施設で、栄養士さんやキッチンの担当者など様々な人に会い、お話しさせて頂く機会を設けられました。
非常に有意義な時間、そして勉強になったと学生の皆様より意見を頂いております。

Posted by: | Posted on: 9月 4, 2014

2014年 欧州国際玩具見本市 2014.2.6

ツアー名:欧州国際玩具見本市視察団
訪問都市:イギリス(ロンドン)
     フランス(パリ)
     ドイツ(ニュルンベルク)
期間:2014年1月24日(金)~2月1日(土)9日間

 今回は、日本で玩具関連のイベントが多数開催される時期での日程となりましたので、総勢9名での視察旅行となりました。
雨天時もありましたが、ほぼ全行程天候にも恵まれ、スリ・盗難等トラブルもなく無事に帰国することができました。
視察内容も大変充実しており、新しいアイデアを取得できた視察旅行であったと参加者の皆様からお声を頂きました。

 3つの都市を視察することで、以下2点について視察することができます。
1.欧州の市場の玩具の動向。タブレットの玩具が売れ筋であること、また日本では売れ行きの伸びないぬいぐるみやポーニーの玩具・人形が大々的に売られていることを日本と比較することができました。
2.欧州独自の商品展示。商品の陳列方法について日本との比較。

 ロンドンでは、百貨店ハロッズ内にある「トイキングダム」、超大型玩具専門店「ハムレイズ」を視察しました。
トイキングダムでは、より多くの玩具を子ども達が手に取り、見られる様に工夫されています。2012年8月に内装を男女の区別がないジェンダー・ニュートラルな作りに変え、実演販売も各ブースで行っておりました。
ハムレイズでも実演販売を行っており、さらに展示にエンターテイメント性(レゴのイギリス女王陛下・ウィリアム王子など)を加える事で、現在はロンドンの観光地の一つとして確立しています。日本の大手企業の玩具も各玩具屋さんで見受けられます。
パリでは、市内にチェーン展開する「グラン・レクレ」、12部門・9つの店舗からなるビレッジ・ジュエ・クラブを視察致しました。どちらの玩具屋さんも入口近くにタブレット型玩具が置いてあり、ぬいぐるみのブースが広く取られています。
ニュルンベルクでは百貨店ミューラー・カウホフ内にある玩具売場、ショッピングセンターのシティポイント内にある「マイトイズ」を視察致しました。ミューラーでは玩具と一緒に各仮装セットやブーブークッション等のいたずら玩具も数多く置いてありました。カウホフやマイトイズのフロアには玩具以外にも、こども服やベビーカー等の商品を置き、販売促進を行っていました。特にマイトイズ内にはベビーカーの横に実際の押し心地等を体感できる様に石畳や隆起の激しい道を再現した床があります。
3都市の玩具専門店やチェーン店に共通して、棚の整理が行き届いていることが見て取れます。常にスタッフが見回りをして商品の整理整頓を行っておりました。

Spielwarenmesse -ニュルンベルク国際玩具見本市-

 世界最大の玩具見本市で、世界からは、62ヶ国より約2800社の出店者、120ヶ国より約76000人の専門業者が来場、11の分野にわたる約100万点の製品を16万平米の展示スペースに展示し、約7万種類の新商品が紹介されます。各国からはメーカー、小売業者、卸売業者、輸入業者が来場します。
大手企業の新商品の発表が毎日行われ、各国からの訪問者で連日会場は熱気に満ちておりました。

 海外の市場を実際に視察することで、どの様な玩具が今後日本から輸出出来るのかを現実的に捉える事ができたと、参加者の皆様からお声を伺うことが出来ました。Spielwarenmesseでは最新の玩具について、また、どの様な玩具が今後開発されていくのかを考える事が出来ます。

 

Posted by: | Posted on: 9月 4, 2014

2013年 管理栄養士ヨーロッパ研修 2013.08.31

ツアー名:管理栄養士ヨーロッパ研修
訪問都市:スウェーデン(マルメ・ルンド)
     デンマーク(コペンハーゲン)
     フランス(パリ)
期間:2013年8月20日(火)~8月26日(月)7日間

 今回は、総勢31名での研修旅行となりました。
天候にも恵まれ、スリ・盗難等トラブルもなく全員無事帰国することができました。
また、大人数でしたが、視察(施設訪問)も大変充実し、良い研修旅行だったと参加者の皆様よりお礼のお言葉を頂きました。
スウェーデン・マルメでは2グループに分かれての研修となりました。

 A班では、マルメ市内の学校及び老人ホームを訪問しました。学校では、子供たちの給食風景も見ることができ、最後にはTシャツやペンライト等のお土産まで頂き大変良くして頂いたそうです。スウェーデンでは栄養士が学校にいることはなく、日本の小中学校の現状をお話ししたところ先方が大変驚いていたとおっしゃていました。
私が同行したB班はルンド市内の食事サービス会社及びマルメ市内老人ホームを訪問しました。メディレストという食事サービス会社は、スコーネ地方にある4つの病院の病院食およびレストラン、カフェ、そして職員用の食事を提供しており、1日6000食を作っている規模としては大きい会社です。実際に厨房も見せて頂き、食材の保管から、調理、トレーにのせて準備されるところまで全て通して見せて下さいました。
実際に現場を見ることができ、大変有意義な時間を過ごすことができ、皆喜んでいました。
3日目はマルメ市内のスコーネ大学病院にて栄養士さんからのレクチャーを受けました。対応してくださったグニラさんは、スコーネではトップの栄養士で、糖尿病が専門となります。また今回同行してくださった先生が糖尿に詳しく、より専門的な話を聞くことができました。

 また、コペンハーゲンで訪問したフードハウスは国の栄養研究機関となっており、デンマークでは国全体で、普段食べる食事の食材という基礎から見直し、オーガニックフードに転換するというプロジェクトに携わっています。
とくに幼稚園や老人ホーム等公共施設で提供される食事の食材を将来的に90%オーガニックにすることを目標に進めています。
このフードハウスのような取り組みは世界的にも見ても新しく、食に携わる仕事に今後関わるであろう学生達にとっても食の素材の大切さや概念、考え方等について深く考えることができました。

Posted by: | Posted on: 9月 4, 2014

南フランス・スペイン地中海地方を描く 2011.4.13

ツアー名:南フランス・スペイン地中海地方を描く
訪問都市:フランス(カルカッソンヌ、ラグラッセ、コリウール、
     バニュルス・シュル・メール)
     スペイン(ジローナ)
期間:2011年4月1日(金)~4月8日(金)8日間

 今回は、絵画のグループ35名様にご参加頂いた。この時期のフランス南西部は日中、
15℃~17℃、日の出:7時30分、日の入:20時30分と気候も大変過ごしやすい。カルカッソンヌは、世界遺産の要塞が目の前に広がるホテル確保出来、好評であった。コリウールの滞在ホテルは、ピカソやマティスなど数多くの有名な画家達が訪れたカフェでも知られ、ホテル内の至る所に絵画が展示されている。
普段は、一般に公開はしていないが、ピカソ達が書き残したホテルのサイン帳も丁寧に
保管されており、今回はオーナーに頼み、快く見せて頂いた。
各都市、シーズンオフの期間であるので、レストランやお店がクローズしている店舗
一方南下して移動した最後の都市スペイン・ジローナは、日中は、31℃の快晴、太陽が照り付ける。19時の時点でも25℃もあった。
今回の行程は、山間部と海岸沿線の両方を組み込み、山と海の両方のスケッチをお楽しみ頂いた。

●Carcassonne/カルカッソンヌ(フランス)
*世界遺産:歴史的城塞都市カルカッソンヌ(1997年登録)
*人口:約4万7000人

*カルカッソンヌの街は、オード川を挟んで右岸の高台を占める中世の城塞シテと城外の下町バスティード・サン・ルイに分かれる。
バスティード・サン・ルイからシテへは、ポン・ビュー旧橋かポン・ヌフ新橋を渡って
行く。橋を渡ると、なだらかな坂道が続く。15分近く道なりに沿って登っていくと、
シテの入場門ナルボンヌ門へ辿り着く。ナルボンヌ門の前には、車両用の広いスペースがあり、ここに車のパーキングがある。また、タクシーの発着もこのナルボンヌ門の前からとなる。インフォメーション・センターは、ナルボンヌ門の近くにあり。シテへの入り口は、もう一つオード門があるが、ナルボンヌ門とは正反対に位置。シテ内は、コンタル城やサン・ナゼール・バジリカ聖堂の見所は勿論だが、小さなお土産屋さん、レストラン・カフェが沢山集まっているのでゆったり見学が可能。

*城外の下町バスティード・サン・ルイは、カルノ広場近くにインフォメーション・センターがある。カルノ広場では、毎週火・木・土06:30~マルシェをやっている。主には、野菜や果物の生鮮食材であるが、チーズやジャム、蜂蜜、パンなど多様である。
カルノ広場の周りには、レストランやカフェが多くある。
最も賑わっている通りは、カルノ広場と駅を北に繋ぐクレマンソー通りである。
スーパーMONOPRIXをはじめ、服屋など人通りが多い。駅に程近いところには、子ども服専門店も3~4店舗あり、大変便利。カルノ広場から駅まで徒歩15分~20分程。

●Lagrasse/ラグラッセ(フランス)
*人口:約600人

*ラグラッセは、オルビュー川の渓谷にある。現在では、ワインが主産業である。

*街の西側に大型バスの駐車場あり。駐車場近くのカフェの横道から街の中へ入る。
街の中に入るとオルビュー川に向ってあるくと、インフォメーション・センターがすぐ
分かる。オルビュー川までは、徒歩約7~8分。見所は、城壁が残り狭い路地に続く中世の家々が残る村自体が美しい。また、オルビュー川にかかる橋ヴュー橋や中世の天井画が見れるメゾン・メイナード、橋の向こうに立地するサント・マリー・ドルビュー
修道院も見逃せない。

*バスの駐車場近く、城壁の外にカフェやワインのお店、アンティークショップが立ち
並ぶ。公共のトイレあり。

●Collioure/コリウール(フランス)
*人口:約3000人

*多くの著名な画家が訪れたこの街であるが、この街の光と色彩に魅了されたマティスやドランが「まるで野獣(フォーヴ)だ」と批判されたことから、「フォーヴィスム(野獣派)」誕生のきっかけとなった。そんな彼らが、絵を描いた場所には複製画が掲げられ、
現在の景色と見比べられる様になっている。インフォメーション・センターには、それらを回る専用のマップも置いてある。

*広場Pl.du 8 Mai 1945周辺には、スーパーCasinoやCarrefourがある。
公共のトイレもある。

*メインの通りは、海岸線のボラマー通りで、レストランやカフェが立ち並ぶ。
また、パラソル付きのベンチ席も沢山あり、ゆったり過ごせる。
また、裏に1本入ると小さなお土産屋さんやワイン・ショップ、服屋などがある。

*この時期は、シーズンオフの為クローズしているお店も多い。
また、月曜日はレストランが夜の営業をしない所も多い。

●Banyuls-sur-mer/バニュルス・シュル・メール(フランス)
*人口:約4700人

*街の見所は、ヨットハーバーと赤色の屋根が連なる街並み。街は海岸線に沿って立ち並んでいる。大型バスや車の駐車場は、街の中心よりはずれた所にある。
インフォメーション・センターと公共トイレが近くにある。海岸線には、レストランや
お土産屋、小さいスーパー、パン屋などが連なっている。一本裏通りに入ると、静かな
住宅(アパート)の中に商店があり、街の雰囲気を十分に味わえる。駐車場から街の
中心までは、徒歩約10分弱。

●Girona(Gerona)/ジローナ(スペイン)
*人口:約8万人

*街は、オンヤー川を挟んで右岸に旧市街、反対に新市街となっている。

*旧市街の中は、建物こそ中世のままであるが高級ブランドやブティック、レストラン、カフェなど大変充実している。

Posted by: | Posted on: 9月 3, 2014

全英連韓国英語研修旅行 2011.4.5

ツアー名:全英連韓国英語研修旅行
「いかに英語を身近なものにするか」
訪問都市:韓国・ソウル
期間:2011年3月28日~3月31日4日間

 

 韓国が英語教育に対して大きな転機を迎えたのは、1988年のソウルオリンピックの時。1981年に、ソウルでのオリンピック開催が決定して以来、英語の必要性が出てきて、オリンピックでの職員やボランティアの人たちの英語力を試すテストとして、1984年にTOEICが採用されました。「10年も英語を勉強しているのに話せない」ということは、日本だけでなく韓国でも同じように言われていたことで、こうした状況の中で、韓国ではついに1997年から小学校における英語教育を導入しました。kannkoku

 今の日本と同じように、韓国もまたグラマー中心の英語教育から会話中心の英語(実践英語)に変えていったという経緯、教員の悩みは今の日本と同じです。
ただ違うのは韓国の場合は国と学校が一体化されているような感じを受けます。国が全面的に英語教育に力を入れており、学校現場においてもそれがすごく反映されています。
今回は教育科学技術部(韓国の文科省)が設定してくれた小学校、中学校、高校のモデル校を訪問しました。どの学校も校内では英語漬けになるようなフロア、スペースが設けてあり、非常に英語教育に力を入れているのがわかります。特に小学校では英語しか使ってはいけないイングリッシュカフェや職業別のコーナーを設けたアクティビティルーム、階段には英語のことわざ、トイレに立っても英語が書かれているなど、学校の中がまるで英語に囲まれている空間を作り出していました。これが、韓国ではどれも公立の学校というから驚きです。
日本も平成23年度から小学校英語が導入されましたが、国がもっと変わらなければならないと同時に日本の英語に携わる先生方にもっと、韓国や台湾の学校を見て刺激を受けてもらいたいと思います。

Posted by: | Posted on: 9月 3, 2014

2011年 管理栄養士ヨーロッパ研修 2011.3.3

ツアー名:管理栄養士ヨーロッパ研修
訪問都市:ミュンヘン・パリ
期間:2011年2月22日(火)~2月28日(月) 7日間

 日本の栄養士は、疾病の一次予防の専門家としての活躍以外にチーム医療の一員としてNST(※1)での栄養サポートメンバーとして期待されています。日本の病院でNSTが組織されたのは2006年ですが、欧米では1970年代に始まっており、その活躍は目覚しいものがあります。今回の研修では、NST先進国であるドイツの大学病院を中心に医療現場で働く栄養士の活躍の一端を見学致しました。

 ドイツでは栄養士の職務範囲は日本に比べ広いです。
日本の病院では基本的に医師からの指示を受けて栄養士が献立を作成します。しかし、今回訪問したミュンヘン大学付属病院(ドイツ有数の大学病院であり南ドイツ医療の中枢病院)で働く栄養士は医師の指示だけではなく、栄養士側から医師へ提案することも可能です。
実際に手術後の患者に関しては、栄養士から医師に対して提案を行うことが多く、一日でも早い患者の退院を目指しています。
また、日本に比べ携帯端末等利用したシステムも発達しています。患者の栄養摂取状況に関して携帯端末を利用して患者ひとりひとりの栄養摂取状況(カロリー、ナトリウムの摂取状況、アレルギー情報など)を閲覧出来るシステムを取り入れております。

 また訪問した老人ホームでも、栄養士の地位がある程度確立されており、メニューは調理師が作成し栄養士が最終的に確認をしています。
尚、老人ホームに入居している老人の中には糖尿病などの生活習慣病患者も多くいるが、食事制限は特にしておらず、飲酒・喫煙に関しても制限を行っておりません。
その理由として、入居している老人は皆高齢のため、それらを禁止する必要(長生きするような生活をさせる必要)がないからだということです。
日本では、健康を第一優先するのに対し、生きる上での楽しみや精神的な安らぎを損なわないよう配慮している事も印象的でした。

 医療に対する考え方や栄養士の医療への関わり方に関して日本との違いが多く見られました。しかしながら、欧州内の栄養士の社会的地位もまだまだ低く、彼らの地位の向上は日本と同様に今後の課題となっています。

(※1)NST:Nutrition Support Team:職種の壁を越え、栄養サポートを実施する多職種の集団(チーム)である。栄養サポートとは、基本的医療のひとつである栄養管理を、症例個々や各疾患治療に応じて適切に実施することである。