水曜日, 9月 3rd, 2014

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Posted by: | Posted on: 9月 3, 2014

全英連韓国英語研修旅行 2011.4.5

ツアー名:全英連韓国英語研修旅行
「いかに英語を身近なものにするか」
訪問都市:韓国・ソウル
期間:2011年3月28日~3月31日4日間

 

 韓国が英語教育に対して大きな転機を迎えたのは、1988年のソウルオリンピックの時。1981年に、ソウルでのオリンピック開催が決定して以来、英語の必要性が出てきて、オリンピックでの職員やボランティアの人たちの英語力を試すテストとして、1984年にTOEICが採用されました。「10年も英語を勉強しているのに話せない」ということは、日本だけでなく韓国でも同じように言われていたことで、こうした状況の中で、韓国ではついに1997年から小学校における英語教育を導入しました。kannkoku

 今の日本と同じように、韓国もまたグラマー中心の英語教育から会話中心の英語(実践英語)に変えていったという経緯、教員の悩みは今の日本と同じです。
ただ違うのは韓国の場合は国と学校が一体化されているような感じを受けます。国が全面的に英語教育に力を入れており、学校現場においてもそれがすごく反映されています。
今回は教育科学技術部(韓国の文科省)が設定してくれた小学校、中学校、高校のモデル校を訪問しました。どの学校も校内では英語漬けになるようなフロア、スペースが設けてあり、非常に英語教育に力を入れているのがわかります。特に小学校では英語しか使ってはいけないイングリッシュカフェや職業別のコーナーを設けたアクティビティルーム、階段には英語のことわざ、トイレに立っても英語が書かれているなど、学校の中がまるで英語に囲まれている空間を作り出していました。これが、韓国ではどれも公立の学校というから驚きです。
日本も平成23年度から小学校英語が導入されましたが、国がもっと変わらなければならないと同時に日本の英語に携わる先生方にもっと、韓国や台湾の学校を見て刺激を受けてもらいたいと思います。

Posted by: | Posted on: 9月 3, 2014

2011年 管理栄養士ヨーロッパ研修 2011.3.3

ツアー名:管理栄養士ヨーロッパ研修
訪問都市:ミュンヘン・パリ
期間:2011年2月22日(火)~2月28日(月) 7日間

 日本の栄養士は、疾病の一次予防の専門家としての活躍以外にチーム医療の一員としてNST(※1)での栄養サポートメンバーとして期待されています。日本の病院でNSTが組織されたのは2006年ですが、欧米では1970年代に始まっており、その活躍は目覚しいものがあります。今回の研修では、NST先進国であるドイツの大学病院を中心に医療現場で働く栄養士の活躍の一端を見学致しました。

 ドイツでは栄養士の職務範囲は日本に比べ広いです。
日本の病院では基本的に医師からの指示を受けて栄養士が献立を作成します。しかし、今回訪問したミュンヘン大学付属病院(ドイツ有数の大学病院であり南ドイツ医療の中枢病院)で働く栄養士は医師の指示だけではなく、栄養士側から医師へ提案することも可能です。
実際に手術後の患者に関しては、栄養士から医師に対して提案を行うことが多く、一日でも早い患者の退院を目指しています。
また、日本に比べ携帯端末等利用したシステムも発達しています。患者の栄養摂取状況に関して携帯端末を利用して患者ひとりひとりの栄養摂取状況(カロリー、ナトリウムの摂取状況、アレルギー情報など)を閲覧出来るシステムを取り入れております。

 また訪問した老人ホームでも、栄養士の地位がある程度確立されており、メニューは調理師が作成し栄養士が最終的に確認をしています。
尚、老人ホームに入居している老人の中には糖尿病などの生活習慣病患者も多くいるが、食事制限は特にしておらず、飲酒・喫煙に関しても制限を行っておりません。
その理由として、入居している老人は皆高齢のため、それらを禁止する必要(長生きするような生活をさせる必要)がないからだということです。
日本では、健康を第一優先するのに対し、生きる上での楽しみや精神的な安らぎを損なわないよう配慮している事も印象的でした。

 医療に対する考え方や栄養士の医療への関わり方に関して日本との違いが多く見られました。しかしながら、欧州内の栄養士の社会的地位もまだまだ低く、彼らの地位の向上は日本と同様に今後の課題となっています。

(※1)NST:Nutrition Support Team:職種の壁を越え、栄養サポートを実施する多職種の集団(チーム)である。栄養サポートとは、基本的医療のひとつである栄養管理を、症例個々や各疾患治療に応じて適切に実施することである。